<ウルワット寺院>
<ケチャダンス>
午前中はエンジン関係の修理業者が来て修理してゆく。
午後3時半に旅行社の手配の車でバリ南端のウルワット寺院に行く。本日はヒンドゥーの祭礼で沢山のヒンドゥー教徒がお供え物を持ってお参りに来ている。ウルワット寺院は絶壁の上に立てられた古い寺院である。
すぐ近くに、ケチャ・ダンスの会場がある。円形劇場でコロセウム様で、観客席からは真正面に落日が見られる絶好のロケーションである。ここのケチャ・ダンスは最も人気が高く、駐車場にはすごい数の観光ハイヤーがひしめいている。開演一時間前に入るがすでに半分ほど関を占められている。開演直前には満席状態になり、ざっと1000人の客がいるようだ。舞台の真ん中に蜀台がともされ6時きっかりに開演する。50人程度の男性が舞台で円陣となり、有名な「チャチャ」の合唱が始まる。円陣の中では「ラーマーヤナ」物語が演じられてゆく。通常インドネシアのダンスは「ガムラン」楽器が物語の進行をしていくが、ケチャは「ガムラン」の代わりに男声合唱で物語を進めてゆく。公演が進むと劇場遥か彼方の水平線に落日が美しい。ジョグジャカルタで見た「ラーマーヤナ」とまた違った楽しさである。
<ジンバランのレストラン>
一時間の公演が終わり、ジンバランという浜辺に行き、レストランでBBQを食する。
ガイドから面白い話を聞く。
1.バリではヒンドゥー教と仏教は同一視されており、坊さんは両方の教義を勉強すると言う。
2.バリには今でもカースト制度がしっかり生きており、カースト間の結婚はご法度だそうだ。その場合は他の島に駆け落ちするという。
3.4階級のカーストはそれぞれ違った言葉を持っている。また、地域的にも方言があるらしい。その上統一言語のインドネシア語があり、単一民族の私としてはどのように理解して良いか迷う。
4.家の敷地にはヒンドゥーの祠を持ち、家の外には敷地を守る「祠」を建てている。みんな宗教心が厚く、毎日5回、お祈りをしているようだ。
5.坊さんは結婚してもよく、家族と自分の家で生活している。結婚式は自宅でヒンドゥー式で行われ、坊さんが呼ばれる。