<博物館>
<木曜島の夕焼け>
明け方、ホーン島の錨泊地に錨を入れる。木曜島とはすぐ近くであるが、南東風が吹くこの季節は島影のホーン島のほうが穏やかと言うことでそちらに入る。無線で税関等の入国手続きを依頼する。非常に親切な対応であった。生野菜と生肉は事前調査どおり没収される。
午後はホーン島に上陸し、博物館に行く。先住民の話、動植物の話、真珠産業の話、そして、第二次世界大戦時の話などが写真等を元に展示されている。
第二次世界大戦中、豪州の防衛最前線をここホーン島に置き、滑走路を建設している。したがって、日本からの爆撃はホーン島に盛んに行われている。戦後日本人捕虜から没収した写真や記録が展示されている。興味を引いたのは「豪州捕虜の斬首」直前の生々しい写真がある。さすがに日本兵の顔を直視できない。そのほかにホーン島への飛行記録が展示されていた。当然このような航空記録はあって当然だが、現物を目にするのははじめてである。爆撃したときの記録では二機撃墜され、二人死亡と記されている。これら見るに付け、戦争がグット近づいてくるような気がする。
夕方近く、風も強くないので便利な木曜島側に移動する。