<トンナ島のヤスール火山>
バヌアツでは、トンナ島のヤスール火山の火口に行きたがったが、残念ながら行けなかった。ここは世界の火山の中でも火口に一番近づくことが出来るそうだ。普通は火山岩は吹き上がっているが全て火口に落ちるようだ。ただ運悪く火山弾に当たることもある。数年前日本人女性が火山弾に当たって死亡したという。驚いたのはその石の大きさでこぶし大や頭大と思いきや豆粒大の石が首を貫通したようだ。いまさらながら恐ろしい話である。
<ペンテコスタ島のランド・ダイブ>
バンジー・ジャンプの原型といわれるランドダイブ。高いやぐらを組んで足に蔦を巻きつけ地上めがけて飛び降りるもので、大人になるための通過儀礼と理解されている。ところが、事の起こりは家庭内暴力であったという異説がある。夫の暴力から逃れて高い木に逃げたが、追い詰められて足に蔦を巻きつけて飛び降りたのが始まりと言う。因みに亭主は墜落死したという。
<食人文化>
昔からここらでは食人文化があった。宣教師がこれを辞めさせるために大いに努力をした。その甲斐あって食人風習をやめることになったが、その条件が「最後にお願いがある。人を食わせてくれ」と言うブラックジョークがあるそうだ。
<ミュージカル映画「南太平洋」>
ミュージカル映画で世界的ヒットした「南太平洋」。タヒチがすぐに思い浮かぶが、その裏話はなかなか悩ましい。まず舞台になっているタヒチのモーレア島にあるバリハイ山だが、映画は全てハワイで撮影され、バリハイ山は大きな書割を作って撮影したそうだ。更に元になる体験はバヌアツのエスプリト・サント島である。原作者James A Michenerは第二次大戦当時サント島に従軍して、そこで知り合った売春婦ブラディ・マリーなる女性と恋仲になったことをベースに作られている。映画「南太平洋」ファンの皆さんすみません。