<Soledad Miria 遠景>
<Soledad Miria 島内>
<民族衣装>
<蟹とエビ>
9時にGreen Islandを抜錨する。抜錨時、ウインドラス(錨巻き上げ機)のボルトが抜けて少々トラブル。
12時半には目指すSoledad Miriaの南西端に投錨する。昨日、Green Island島で出会ったサンブラス諸島に八年いると言うフランス女性に一番伝統が守られている島と教えられた。
昼食後、さっそく上陸し、島内見物に出かける。上陸するとすぐにたどたどしい英語が話せる青年が案内を買って出てくれる。とにかく人口密度、住宅密度が高い島である。歩いて10分もあれば端から端までいけるくらいの島に997名が住んでいるという。多くの住居は10M*5Mくらいで、壁はキビ(Cane)の茎か木材の肌の部分を切り出したものが縦に並べられ、横方向に縄で編まれている。屋根はヤシの葉で葺かれている。この小屋がびっしりと建てこんでいる。電気はほとんどの家が太陽電池を使用しているようだ。
島の真ん中あたりに"Congreso(集会場)"と言う多少大きな小屋が建っており、案内人の勧めで中に入る。暗い室内だが、目が慣れてくると、多くの男性が地べたに座っている。さらに進むと今度はずらっと女性が座っている。タバコをふかした老婆も見られた。彼女たちは皆な民族衣装をつけている。外に出ると、そこにも民族衣装をつけた比較的若い女性達が中を覗いている。まだ若くて中に入る資格をもらっていないのだろうか?クナの人々は結構背が低い。女性は平均150CM程度だろうか?男性もせいぜい160CMくらいと思われる。
案内人に民族衣装の各部分をクナ語で教えてもらった。頭の先から、スカーフはパンウェロスと言い、基本的には赤い色でそこに黄色や白の線の刺繍やアップリケで模様付けされている。次がブラウスだがこれをテラスと言う。空色が基調であまり派手ではない刺繍がしてある。ブラウスの下半分に有名なモラ(ス)を縫い付けてある。モラ(ス)は色とりどりの刺繍やアップリケで飾られた胸あてである。全体的には赤い色が基調である。下半身は一枚布のスカートだがクナ語を確認するのを忘れた。色は黒が基調で緑の線で模様付けされている。手と足には日本の手甲・脚絆とよく似たものをつけている。ただし、やはり派手な色合いのものである。さらにはブレスレットとしてオロをつけている。
化粧がまた特徴的で、まず目につくのが額から鼻の先端まで細い黒線を引いている。また、頬にはピンク色で丸く色付けしている人が目についた。また、中高年の女性は鼻輪をしていることが多い。遠目にはとてもカラフルできれいな民族衣装である。因みに案内人の青年はピアスをしている。此処の人たちはおしゃれに気を使うのだろう。
案内人によると、幸運なことに、本日はフェスタ(お祭り)だそうで、民族衣装が多くみられたようだ。
しかし、家が立て込んでいるので風通しが悪くとても暑い。ミニ・スーパーがあり、ビールを注文する。案に相違して冷たいビールが出てきた。どうもLPG冷蔵庫を持っているようだ。まだ暑いのでレストランなる小屋に入り涼もうとするも風通しが悪く、暑い。しばらく我慢して休んだ後、ビールを買って船に帰る。
午前中、小舟で商いに来た漁師から買った大きな蟹二枚と大きなエビ一匹を湯がいて食す。甲はとてつもなくかたいが、身は甘くてとても旨い。久しぶりに満足する。