<トラファルガーの滝>
<Sulpher Spring(温泉)>
アンカレッジ近くのホテルでタクシーを半日貸し切り、島内観光をする。
まずは、入国手続きをするため、税関に行くも、たまたま観光クルーズ船が到着した為か、かなり後回しになりそうなので、島内観光を優先する。
まずは、世界遺産である、「Morne Trois Pitons(1342m)」の熱帯雨林に向かう。山頂が見える絶景ポイントにつれて行ってくれたが、雲で全く見えない。
そこから10分ほど行くと「Emerald Pool」と言う場所がある。此処も世界遺産の一部である。
熱帯雨林の小道をすすんでいくと、滝があり、その滝壺がとてもきれいなエメラルド色をしている。
我々は引き返したが、そのまま東にゆくと「カリブ族」の居住地区があると聞く。現在でも15平方KMの敷地に2000人が生活し自治政府を持っている。
「カリブ族」の居留地がある国は現在ではとても少ないそうだ。
約2000年前にカリブ諸島全域に南米から平和的な部族アラワク族が入ってきた。1000年ほど平和な生活をしていたが、改めて、南米から好戦的部族カリブ族が進出してきた。
彼らは先住民族アラワク族をほとんど殲滅したようだ(とくに小アンティル諸島では)。1492年にコロンブスがカリブ諸島を発見し、ヨーロッパ人が入植し始める。
このときカリブ人はかなりの抵抗をし、ほとんど殺された。このときの印象からか「人食い人種=カリビアン」「人食い=カニバリゼーション」と言う言葉が生まれた。
カリブ人として残っているのはドミニカ国程度と言われている。
一度Poseau(ロゾー:首都)に取って返し、改めて熱帯雨林の山中に入っていくと、トラファルガーの滝がある。さすがに熱帯雨林の中にあるだけに水量は豊富である。左右に二つの滝があり「夫婦滝」と言われている。大きい方の滝は38Mで小さいほうの滝は22Mだそうだ。
さらに車で10分ほどのところに「Sulpher Spring」と言う温泉場がある。谷あいの川筋に露天ぶろが三つできている。一番熱い湯船でも日本人の我々には少し物足りないが、それでも湯上りはさっぱり爽快である。
三時ころ、いったん船に帰って、改めて、ゴムボートで税関に入国手続きを行いにゆく。今度はすんなり手続きを済ませることができた。ふと、近くの建物に目をやるとドミニカの旗の横に日章旗がはためいておりびっくりする。聴くと、このあたりの建物の多くが日本のODE援助でたてられており、敬意を払って日章旗をあげているようだ。
Roseau(首都)をぶらつくがおよそ首都とは思えない状況である。まだまだ援助で生きているのであろう。
なお、観光には力を入れているようで、中型クルーズ船が二ハイ立ち寄っている。