<世界遺産:ピトン山>
<温泉:Sulpher Spring>
<世話になったワン君と>
昨晩世話になったMr.Leslie Fontenelleがミニバスを用意してくれ、7時半に我々をピックアップし、一路南に下る。
行く先は、西海岸にある世界遺産のピトンズ・マネジメント・エリアである。海岸線に二つのピトン山(プチ・ピトンとグロ・ピトン)がそびえたっている。太古に火山の爆発で取り残されたところがそそり立った山となっている。車で10分くらいのところに温泉がある。Sulpher Springs と言う。噂では時間がたてばとても暑くなるので早朝にゆくべきと言われたが、我々が言った10時頃でもとても良い湯加減であった。水は硫黄が強いためか灰色である。然し全く気にならない。久しぶりの温泉を満喫した。再び、きれいな海岸線を見ながらピトン山の近辺を走り、さらに南に下る。途中で、レストランで昼食をとる。ドライバーにいろいろなことを教えてもらう。
1)大航海以降、ここは英仏が14回も取り合った戦略的な島であった。最後は、イギリスが統治し、現在も英連邦の一員である。
2)したがって、言葉は英語とクレオレ(Creole)の両方が使われている。英語が80%ほどの割合で使っているようだ。クレオレとはフランス語の現地方言であるので、フランス人と話してもなんとか意思疎通できるとのことである。
3)土地の名前は多くがフランス語起源のものである。
4)10年くらい前までは、バナナ栽培(輸出)が主力産業であったが、チキータ・バナナが中米から安いバナナを輸入し始め、価格競争に敗れ、現在は観光業に移行しつつある。
5)昨年10月にハリケーン・トーマスが上陸し、大きな被害を受けた。途中の道路もあちこちで陥没している。
6)火山性の列島であるため、当然、地震もある。数年前には大きな地震があり、かなりの被害を受けたそうだ。
7)時々大きな帽子をかぶった人を見かけるが、中は毛髪で埋まっているそうだ。元々はラスタファリズムと言うキリスト教の一派の教えに基づき髪の毛を長くのばしていた。ジャマイカのボブ・マーリーは大いにこの宗教に影響されている。現在は、宗教的な理由以外にファッションとして長い髪にしている若者が多くなっているようだ。