<ヘラ神殿の東:現代オリンピックの採火場>
<ゼウス神殿>
<赤子のディオニソスをあやすヘルメス像>
<勝利の女神ニケ>
<アポロ・エピクレオス神殿>
2010.6.13世界遺産二か所観光(オリンピア&アポロ・エピクリオス)
ペトラ南方100KM~150KMに二つの世界遺産がある。一つはオリンポス遺跡、もう一つはアポロ・エピクリオス遺跡である。
レンタカーを借りて行くことにする。本日は日曜日であるが、驚いたことに、ここペトラではほとんどのレンタカー事務所が閉まっている。
なんとかAVISを見つけるが、10時に店を開くとのこと。
因みに、ほとんどのスーパーマーケットが閉まっている。さらに町中ゴミだらけで日曜日はごみの回収をしないようだ。
レンタカーで一時間ほどにあるオリンピア遺跡に到着する。ここはなかなかきれいに整備されている。オリンピック発祥の場所として有名で、お勧めの古代遺跡である。多くの神殿があるが、特筆すべきは、ヘラ神殿の前にある、オリンピック聖火の採火場である。5M X 10Mほどの小さな場所である。又、古代世界七不思議のひとつである「ゼウス像」もここのゼウス神殿の中にあったそうだ。当時は金と象牙で作られた高さ13.5mの巨大なものだったそうだ。ローマ時代末期コンスタンチノーブルに運ばれ、のちに焼失したそうだ。
因みに七不思議のうち6個所は行ったことになる。残りはばバビロンの空中庭園のみとなる。
古代オリンピックの起源としては、ペロポネソス最初の王ペロプスに求めるものがある。ペロポネソス君主オイノマオスの娘を巡って、タンタロスの子供ペロブスが戦車競技でオイノマオスを破り、王女ヒッポダメイヤを娶り、ペロポネソス地方の王になった。この勝利に敬意を払い、ゼウスの子ヘラクルスが体育と陸上競技を始めたというものである。
もうひとつは紀元前8世紀、ピーサの王イフェイストとスパルタの立法家リクリゴスがギリシャ人の間でスポーツ競技を開催することを決めたことが始まりという説。
古代オリンピックの最盛期は紀元前5世紀で、現在と同じく4年に一回開かれた。紀元前776年から紀元後393年まで、1200年にわたって一度も休まず続けられたという。キリスト教の国教化に伴い、異教の祭典はテオドシウス1世により終了させられる。426年の神殿破壊令により此処も破壊され、6世紀の地震で壊滅する。1875年になって発掘され、今日に至る。
そこからさらに南方50KMにバッセにあるアポロ・エピクリオス神殿があるというので急遽行ってみることにする。標高1500Mの山にアポロ神殿があり、かなり保存状態が良い。アテネのアポロ神殿を設計した同じ建設家が設計をし、紀元前420年頃建てられたそうだ。
こんな高い所に大きな神殿を建てたことに驚く。風化を防ぐため、現在はテントですっぽり覆われている。神殿そのものは一見るの価値があるが、ギリシャ観光のついでに寄ってみるには遠すぎる。