<Camara de Lobos>
<チャーチル滞在場所>
<Cabo Gina>
<Ribelia Brava>
<1400m高原の遊歩道>
<Port Moniz>
<St.Vincent>
<世界遺産の森>
9人乗りのワン・ボックス・カーでマデイラ島西部の観光に出かける。
9時に出発し、最初の目的地はCamara de Lobosという小さな、かわいらしい漁港である。ここには1950年にイギリスのチャーチル首相が絵を描きに来たそうで、キャンバスを立てたと思しき所に記念のプリートが張ってあった。
次が、Cabo Ginaという断崖絶壁の岬で、580m高さを誇るそうだ。
山道をくねくね走り、次の目的地に向かう。驚いたことに、バナナの露地栽培がいたるところにあり、たわわにバナナの房を下げている。収穫は一回きりで、収穫と同時にバナナの木も切り倒すそうだ。しかし、苗から始めても10カ月で収穫できるとのこと。少し高いところに行くと「サトウキビ畑」が見えてくる。Porto Santoにすんだコロンブスもサトウキビ商人としてきたのもやっと理解できた。さらに高地にゆくと今度はブドウ畑が広がってくる。やはりワインはヨーロッパでは切り離せない飲み物だろう。
またまた、山を下って、着いたところが、Ribelia Bravaという小さな町であった。1400mの後背の山がすぐ海岸まで迫っているため、川が急峻である。昨年も川が氾濫し、橋を流したそうで、現在は臨時の橋がかかっていた。
町の中心にはやはり教会がある。これまで見てきた地中海諸国の教会と形状が少々異なる。基本的にシンプルであまりこてこてした装飾がない。尖頭の屋根は白黒の市松模様になっている。形状が違っていても、カソリック系の教会だそうだ。
そこから北に向かって一気に山登りをする。1400Mまで急斜面を上っていく。1000m以下ではユーカリが幅を利かしていたが、1000Mを超えると、大きな木はなくなり小さな灌木が山を覆っていく。1400mあたりは平原になっており、ガイドの話では、雨季には平原に水がたまり湖になるそうだ。かつて、そこでウインド・サーフィンをやっているのを見かけたことがあるとの面白い話をしてくれた。平原の途中に小さな水路が延々と掘られており、その側は気持ちの良い遊歩道になっていた。目の錯覚か、水が川上に向かって流れている現象が続いた。
この高原から北西に一気に坂を下り、島の北西端にあるPorto Monizに向かう。町はずれから、見下ろすPorto Monizは大変きれいな眺めである。海岸には自然の岩を利用して、低いところをコンクリートで固め、内側を海水プールにしている。
ここから、道を東にとり、近くの町Sexialで昼食をとる。牛肉も注文したが、やはり魚介類が旨かった。パック観光にしてはなかなか良い昼食であった。
昼食後、さらに東に進路をとり、St.Vincenteに入る。
マデイラ島は三人のポルトガル人により1419年に発見された。それから約21年後の1940年にここSt.Vincenteに初めての入植があった。しかし、アメリカ発見が1492であるから、それからさかのぼることわずか約73年にこの島が発見されたことは興味ある事実である。この間に、航海技術が大幅に向上したことも大きな理由であろう。
St.Vincenteから南に進路をとり、またまた、1007Mの峠を越えて、南海岸に向かう。この間、世界自然遺産に登録された森林道を進んで行く。このあたりは、全く火気厳禁だそうだ。峠からは島の両側がよく見える。
今日たどったルートのどこに行っても観光バスでいっぱいであることに驚かされる。マデイラはヨーロッパでは結構人気の観光地かもしれない。
16時半ころ、無事Funchelに帰還する。
夜は、ヴィジター一人が明日離船するため、船でバーべキュウー大会となる。