<ヴィセイセイ村;首長の家>
<元首長の墓>
<元大統領の家>
<ジョン・ウエスレイ教会>
<ガーデン・オブ・ザ・スリーピング・ジャイアント>
<「カバ」の根>
海外組の為に、Nadi半日観光を行う。
デナラウ・マリーナを出発し、まずはヴィセイセイ(Viseisei)村に入る。この村は、フィジー人が最初に上陸定着した村と言い伝えられてい。したがって、ほかの村よりも格式が高く、大統領や有力政治家の多くが出ているそうだ。大統領の決め方は、各村の首長が相談して決まるという。
ここの村で一番大きな家が現在の首長の家である。土台が一段と高くなっている。しかも屋根の張り出しているところに貝殻が絡めてあり、その格式の高さを物語っているという。家の前が大きな広場になっており、反対側には元首長の立派な墓が建っている。村民は敬意を払ってこの二つの建物の間を通らないそうだ。
その次に立派な家が元大統領の家で、この家も土台が高くなっている。
首長の家の近くにジョン・ウエスレイ教会があり、昔は外国人相手に結婚式を挙げてくれたという。
ナンディ方面に少し戻ったところにスリーピング・ジャイアントという山がある。稜線をよく見ると何やら「寝ている巨人」に見えてくる。フィジーに災いがあると起き上がって助けてくれるという伝説があるが、クーデターが起こった時もサイクロンで大被害を受けた時も起き上がってくれなかったそうだ。
その麓に「ガーデン・オブ・ザ・スリーピング・ジャイアント」という熱帯植物園がある。なかなか奇麗に手入れされており、見たこともない植物が栽培されている。
帰りの野菜市場によって見る。噂の「カバ」の根が売っていたので早速購入する。聞くところによると、島に出かけたとき、まずそこの首長にこれを土産に訪問するのが礼儀だそうだ。
観光ガイドが車内でフィジーに関することを教えてくれた。
1)カバの効果について:カバを5杯ほど飲むと、だんだんとテンションが下がってくるそうだ。酒と反対である。ガイドはかつて一杯飲んだ時ははいたそうだ。また、ずっと飲み続けていると皮膚に炎症が出てくるそうだ。
2)フィジーの人口構成はフィジー人が45%程度、インド人が40%程度、残りは中国やその他外国人だそうだ。尚且つ、フィジー人がカソリック、インド人はヒンズーとイスラムで人種と宗教がからんで大変難しい問題をはらんでいるという。
3)産業の主なものは観光とサトウキビである。島の西半分に両方の産業が発達している。東半分は雨が多く、両方の産業には不向きだそうだ。サトウキビは雨期に成長し、乾季に糖分が蓄積されるそうだ。観光中に収穫されたサトウキビがトロッコまたはトラックで運ばれていく姿を多くみられた。収穫前にいったん焼き払うそうだ。理由は、焼かずに収穫すると糖分に集まるミツバチに刺されるためである。
フィジーには4つの製糖工場があり、茶色の砂糖を作っている。上記の処理のため色がついたのだろう。また、バウンティ・ラムも作っているそうだ。
いったん、マリーナに帰り、改めてアンディにある日本居酒屋「一休」に出かけて、「フィジー大集合2011」の御苦労さん会に参加し、またまた大いに楽しむ。